質問(10/1 教育費)

2015年10月07日

gakkatsu_homeroom[1]   <教育費> 最近、ESDを取り入れる学校が増えています。 ESDとは、(Education for Sustainable Developmeto=「持続可能な社会づくり」を目指す)教育という意味です。 持続可能な社会をつくるためには、地球温暖化や天然資源の枯渇など、地球規模での課題を解決する能力が求められます。子どもの頃から、物事を批判的に考えて本質を見抜く力や、未来を予測して計画を立てる力を養い、問題解決に必要な能力を育むことが、この教育の目的です。 環境省は、都道府県ごとに、地域の環境や歴史の学習にESDの視点を取り入れたプログラムを作成しています。今後は、これを参考にしたESDに取り組む学校を増やしていく考えのようです。 例えば、「川をきれいにし、魚を放流する」これに対して、「川はきれいにしてもすぐに汚れるのでは?(批判的思考)」「地域にとってどのような意味があるのか?(多面的思考)」「他の人も手伝うと活動が広がるな(他者との協力)」「そもそもなぜ川は汚れたのか?(歴史とつながり)」などを、子どもたちがそれぞれ調査、議論し、学んでいくという流れです。 こうした答えがあってないような授業ですが、思考を重ねていくにあたり、非常に有意義なものと考えますが、区はこれまでにこうしたものを扱った事例などはありますか。または検討してきた経緯などあればお聞かせください。     ESDの最も重要な点は、価値観の転換であり、既成の教育では対応しきれない部分が多いと言われています。様々な角度からの検証を行ない、思考を積み上げていく、こうした作業から、各々の中に答えや新たな疑問が形成されていくわけです。 それを、アウトプットする、ディスカッションする能力も培いながら学んでいくのですが、こうした教育を取り入れて、今後日本が直面するであろう環境やエネルギーなどの問題に対応できる、グローバルな人材を育てる必要があると考えるますが、区としてはこうした教育をどのようにお考えか、お聞かせください。     近年、両親が働いている児童が増えたため、放課後スクールなどの需要が増えています。学童へ入りたくても定員が一杯で待機児童となっているのも大きな原因だそうです。 そうした中、少しでも状況を改善させようと、東久留米市の大学では、NPO法人と連携して、午後7時まで児童を預かる放課後スクールを開いきました。ここでは、放課後の児童と市民先生を結び付け、体験重視の取り組みを図っています。 ピアノやサッカー、料理や大工など、地域の工務店やパティシエの方々など、ボランティアの市民先生を招いてのカリキュラムはバラエティーに富んでいて、楽しい学びを実践しています。 「安心して預けられる上に、色々な分野で活躍する講師に学ぶことができるのは子どもにとって貴重な経験です。」と保護者からも好評とのこと。 子どもために何かしたいと思っている大人は地域にたくさんいます。 また、ほとんどの保護者は、安心して子どもが預けられ、豊かな経験をさせたいと思っています。 そうした方々のマッチアップを図り、子どもたちに様々な世代と交流させて、他者や社会との係りを身に着ける場の提供は、非常に効果のある取り組みと考えます。 新宿区も大学やNPOとの連携を一層強めていく必要があると思いますが、こうした取り組みをどのようにお考えか、お聞かせください。  

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