東日本大震災から9年

2020年03月11日

  本日は、10時から文教子ども家庭委員会が開かれました。   まず、昨日審議した議案の採決を行いましたが、区から提案の4件の議案は委員全てが賛成し、17日の本会議に戻されました。   続いて、昨日に中途で止まっていた報告に対する質疑です。   教育委員会の新型コロナウイルス感染症対応について、「おうちdeチャレンジ応援サイト」なる自宅学習サイトの立ち上げなどの内容説明が求められ、運用にあたり不公平な状況とならぬよう指摘がされていました。   また、学校連絡日を設けて、分散させながらの登校を計画しており、健康観察や学習相談などを受付けていくとのこと。   状況が刻一刻と変化する中、手探りながら教育委員会も対応に努めていることが感じられます。   次に、「新宿区子ども・子育て支援事業計画」の策定やパブリックコメントへの取扱いについて、質疑を行いました。   パブリックコメントを見ていると学童保育や児童館についてのコメントが多いことに気づきました。   特に、「児童館の充実」を計画から削ったことに、住民や保護者から児童館廃止などの誤解が生じているようです。   「児童館の無い地域もあり、児童館を求める声や一層の児童館機能の充実を望む声もあるので、そうした皆さんに誤解が生じることがないよう書き口などにも配慮が必要」と意見しておきました。   また、これまで私が議会で質問や提案をしてきた不登校対策や保育施設の調査や指導、ゲーム依存対策などについて、かなりの前進が見られました。   ・不登校対策では、「学校に戻す」ではなく、図書館やフリースクールを活用した「居場所づくり」に軸足が移されつつあること   ・保育施設に対して指導監査や立ち入り調査について、都と連携して巡回指導できる体制整備   ・ゲーム障害が精神疾患としてWHOに認定されたことを受け、健やかな身体づくりにおける課題として取り上げられたこと   などが加筆されました。   もちろん、子どもの貧困問題や外国につながりがある家庭と子どもたちについてもしっかりと政策の厚みを持たせていくようですので、良い計画に仕上がるよう見守って行きたいと思います。   続いて、学校や児童・生徒の表彰、女神湖高原学園の臨時休館についてなど、一通りの質疑を行い、12時前に散会となりました。     午後は、ポスティングに出動です。   15日の区政報告会が中止になったので、配布期限にしばりがなくなったもののあまりのんびりも構えてられませんのでせっせっと毎日15km歩いています。     14時46分、黙とう。   東日本大震災の発生から9年目となりました。   多くの犠牲者の方々、多くの被害を受けた方々、いまだ避難生活を余儀なくされている方々、全ての被災者の皆さんに心からお祈りとお見舞いを申し上げます。   特集番組でも、いまだ遅々として進まぬ復興など被災地のご苦労が語られていました。   3月11日はもちろんですが、日頃からまだまだ復興に向け、頑張っている人たちがいることを思い出し、決して忘れず、寄り添い支えていかなければなりません。   以前にお手伝いした岩手大学の麦倉哲教授がコーディネーターを務める「語り継ぐ会『心の復興サロン』」でも改めて考えさせられましたが、東日本大震災の死者・行方不明者を1万8,428人と一言で片づけるのではなく、一人ひとりに生きてきたストーリーがあることを。   そして、遺された方々は様々な苦悩と今も戦い続けている現実があることを。   こうした困難や悲しみを乗り越えて、多くの犠牲から培った防災の知恵や教訓を基に対策を進めていく必要があります。   防災や減災、復興への備え、コミュニティーの再構築など、貴重な教訓を決して無駄にせぬよう、私も全力で取り組んで参ります。   過去の惨事としてしまわないよう、自分を改める貴重な1日となりました。    

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