長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典

2025年08月09日

 「被爆80周年 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」 に、新宿区議会を代表して出席してきました。

昨日に、長崎入りして、平和公園や爆心地、原爆資料館などを視察しました。

今回の参列や原爆資料館への来館は10年前に来て以来です 。

原爆資料館では、言葉を失うような写真の数々、被害を受けた当時の物品や建物の一部などが展示されており、祈念式典の前日ということもあって、海外の方々が多く入館していました。

展示を見て回るにつれ、「戦争や原爆の悲惨さ」 を十分に考えさせられ、「もう二度と戦争を起こさせない」 、「この世から核兵器を廃絶しよう」 との思いを強くしました。

ちなみに、偶然にもイスラエル在日大使が爆心地への献花に向かう際、パレスチナに関わる方々のみならず、多くの人々が声をあげて抗議する姿を見て、改めて国際情勢の複雑さと己の微力さを痛感しました。

ただ、どのような状況でも、「微力だけど無力ではない」と 思いを改め、今後の活動に結びつけていきたいと思います。

 

本日は朝から、目の前が白むほどの土砂降りの中、9時過ぎに会場入りし、10時40分からの開式を待ちました。

開式の前に、被爆者で作られる合唱団の歌を聴きました。地元の高校生の司会で会が始まり、本年の原爆死没者名奉安がなされ、式辞、献水、献花と続きました。

11時02分、原爆が投下された時間になり、一同黙とう。黙とうを終え、長崎市長から、長崎平和宣言が行われました。

「平和宣言」では、「『武力には武力を』の争いをやめて」と、対立と分断への危機感が示されました。そして、日本政府に「一日も早く核兵器禁止条約へ署名・批准してください」 との訴えがなされました。

続いて、福山雅治さんが作詞作曲した「クスノキ」の児童合唱があり、その後に石破総理の来賓挨拶です。

対立と分断の厳しい国際情勢 が説明され、核兵器不拡散条約(NPT)や被団協がノーベル賞を受賞したことの意義が語られました。

最後に、核兵器廃絶と恒久平和の実現に努めることを誓うと挨拶は締めくくられました。

先日の広島と比べて、トーンダウンした感じでしたが、なんでだろう?

最後に「千羽鶴」の合唱があり、閉会へ。

「抑止とは、あくまでフィクションであり、普遍の物理的真理ではない」、「自信過剰な指導者の出現、突出したエゴ、高揚した民衆の圧力。あるいは誤解や錯誤により抑止は破られる。」、人間は必ずしも抑止論、特に核抑止論が前提とする合理的判断が常に働くとは限らないと、私は考えています。

「武力に頼らず、対話による安全保障の仕組みづくり」 、「国境や世代を超え、戦争や核兵器の悲惨さを語り継ぎ、核兵器のない世界の実現」 など、被爆地の方々の思いのみならず、平和を求める全ての思いをしっかり受け止め、私も活動していきます。

戦後80年、大きな節目を迎えるにあたり、改めて平和を希求し、行動、実現していく大切さを胸に刻んだ、2025年8月9日の長崎でした。

 

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