決算委員会(9/30)

2016年09月30日

IMG_20150919_133904   本日は、10時から決算員会が開かれました。   本日で款項目別の質疑が終了し、週明けにしめくくり質疑が行われ、決算委員会は終了となる運びです。   様々な項目について、幅広く質問ができたものと思います。   月曜日のしめくくり質疑では、私が会派の持ち時間を全て担当することになります。   気を引き締めて、事にあたって参りたいと思います。   本日は、昨日から引き続いて土木費について、そして教育費、公債費についての質疑です。   土木費の款では、 ①道路や駅のバリアフリー化について ②分譲マンションの適正な維持管理について 教育費の款では、 ③ICT教育について 、質しました。(以下、全文掲載)       ①道路や駅のバリアフリー化について 多くの方に新宿に来てもらう、この街を楽しんでもらい、親しみを持ってもらうということであれば、バリアフリーの環境が整ったものでなければなりません。しかし、現在の新宿区は障がいを持つ方々にとって、そうした環境が整っているとはいえません。 現在の本区は、点字ブロックの整備が不十分です。とくに点字ブロックが設置されていない交差点が数多く存在します。目の不自由な方にとって、点字ブロックは大切な道しるべであり、その道しるべが交差点に設置されていないということは、命にも関わる問題なのです。しっかり交差点の状況などを調査し、(国道・都道・区道とそれぞれあることでしょうが)すべての交差点に、早急に点字ブロックの整備を進めていくべきと考えますがいかがでしょうか。 4年後に東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定され、多くの障がいを持った方々が本区を訪れることが予想されます。現在の本区の整備状況では、到底迎え入れることはできません。本区を利用する方々のために、また4年後のオリンピック・パラリンピックにむけて早急な整備をする必要があります。 段差や放置自転車、違反広告の除去など、バリアフリー整備の取り組むをどのように進めるおつもりか、区のお考えをお聞かせください。 先月、東京メトロ銀座線の青山一丁目駅で、盲導犬をつれた男性がホームから線路に転落し、電車にはねられ亡くなられるという非常に残念な事故が起きてしまいました。各種報道などでも、「障がい者にとって危険な駅」などと特集をしていましたが、点字ブロックが柱にさえぎられていたり、ホームの傾斜がきつく力を緩めると線路に向け車いすが動き出してしまうなど、様々なケースが取り上げられていました。国土交通省の調べでは、2009年度からの6年間で428件の死亡事故につながりかねない事態が各地で起きているとのこと。区内の駅での危険個所などについて、区はどの程度把握しているのか、お聞かせ下さい。 こうした事故が2度と起きないようにするためにも、ホームドア設置は不可欠です。対策が遅れている事業者に区からも積極的に設置をさせるよう促す必要があると考えます。区のお考えをお聞かせ下さい。     ②分譲マンションの適正な維持管理について 日本の空き家数が過去最高を記録したというニュースが一時期流れました。空き家というと一戸建て住宅を連想する人が多いかと思いますが、実は空きマンションの問題が深刻化している点も見逃す事はできません。 マンションの空き家には、一戸建て住宅とはまた違った問題があります。その理由として挙げられるのが、マンションの空き家は使い勝手が悪く処分が難しいという点で、オーナーさんも対処法が見つからず放置したままという方が多いようです。 マンションの空き家を管理組合だけで維持をするのは不可能といわれています。放置されたマンションの空き家は老朽化が進む一方ですから、今後買い手を見つけるのは難しくなるだろうというのが専門家の意見です。せっかく購入したマンションを放置するのには、オーナーさん側にもそれなりの理由があります。 その一例が、住宅用のマンションを購入したものの、仕事の都合で転居を余儀なくされたといったケースや、投資用のマンションが転売できずに放置されているといったケースです。投資型のマンションの場合はオーナーさんの住居が物件から離れている事が多く、管理が疎かになって老朽化が進んでいるという理由もあります。物件の状態が悪くなると、持ち主といえどもその場所に寄り付かなくなり、さらに次なる買い手も見つからないという悪循環が起こりやすくなるのです。 なかでも深刻なのは、オーナーさんが単身の高齢者というケースです。ご高齢者の場合、病気や死亡などによって突如としてマンションが放置状態になる事も少なくありません。また、年金暮らしとなり、改修や建て直しの費用を捻出できず、改修などに踏み切れないということも多いようです。我が国は高齢化が進んでいますので、今後もさらにマンションの空き家問題が悪化する可能性があります。 近年このようなマンションの空き家問題が急増しているのは事実なのです。マンションの半数以上に入所者がなくスラム化しているという現象も都内各地で見られています。マンション全体のスラム化が起こると、その町全体の環境が悪化して社会問題となるという予測もされているのです。 総務省の調査によると、現在、全国にあるマンションのストック戸数はおよそ601万戸となっています(平成25年現在末:「総務省の住宅・土地統計調査」国土交通省PDF資料による)。うち、昭和57年と58年に完成したマンション、つまり新耐震基準が施工する以前に建築確認申請を受けたマンションが数多く存在しているとの事です。その数は120万戸以上といわれ、築年数が古ければ古いほどマンションの空き室率も高くなる事から、耐久性の問題で売却がさらに難しくなる事が予想されます。 マンションの場合、建て替えるのは容易ではありません。費用対効果が見込めないため、多くの所有者が売却を諦めてそのまま放置しているのが現状なのです。 そうした状況下で、マンション空き家の対策を早急に考えなければならないと思いますがいかがでしょうか、お考えをお伺いします。     ③ICT教育について 今日タブレット端末の普及が急速に進んでいます。それにともなって自治体ごとに小中学校の授業内で活用されることが増え、幼稚園や保育園でも導入され始めています。 また区の小中学校における、ICT教育の基本方針をお聞かせ下さい。 国は5年以内に公立小中学校の生徒に1人1台端末を配る方針です。新宿区でも2009年から区立の小中学校でICT機器を導入した教育がすすめられています。東京都福生市の幼稚園では小中学校の授業に備えてタブレット端末を使った授業を導入しています。新宿区立の幼稚園での導入はどのようにお考えでしょうか。 一方タブレット端末などのICT教育に対して心配の声が上がっています。東京都の0~9歳児の保護者の約7割が依存症、端末による視力低下や睡眠不足などの不安を抱えていると回答しています。文科省の幼稚園教育要領解説には「心身の健やかな育ちに少なからず好ましくない影響を与えることもある」という記述もあります。区としてこのような保護者の考えに対してどのように対応または説明をしていくおつもりか、お聞かせ下さい。    

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