本日の10時からは、福祉健康委員会が開かれました。
調査事件「新宿第三次実行計画ローリングについて」説明を受け、質疑を行いました。
質疑では、「しんじゅく健康ポイント」の拡充の内容や都との連携についてや民有地を活用した認知症高齢者グループホームにおける事業者が確定しなかった理由、産後ケア事業(アウトリーチ型)の実施における体制などが確認されました。
また、延長保育料や幼稚園預かり保育料の納付におけるコード決済の導入について、仕様が確認された上で、分かりやすい周知が求められました。
他では、地域で支えあるしくみづくりの推進における高齢者支援団体の活動人数の目標人数の増について、どのような支援団体が増えたのかなどが確認されていました。
私からは、早稲田南町児童館等複合施設の活用方針や整備工事について、障害者グループホームや障がい者短期入所、認知症高齢者グループホームの収容者数の想定を確認した上で、ニーズ調査や関係する団体とよく相談して計画を進めるよう求めました。
続いて、「令和8・9年度後期高齢者医療保険料率の概要について」、「食品衛生法違反による不利益処分について」、「住宅宿泊事業法違反による不利益処分について」、3件の報告を受け、質疑を行いました。
「令和8・9年度後期高齢者医療保険料率の概要について」では、年金収入額別の割合や子ども子育て支援金の負担分などが確認されていました。
「住宅宿泊事業法違反による不利益処分について」では、豊島区や渋谷区のように規制を強化すべきとの意見が出たほか、国に届出制から認可制への制度変更を強く求めるよう要望が出されました。
また、旅館業法の規制緩和における影響について確認がなされていました。
しっかり議論し、委員会は12時前に散会となりました。
委員会後は、「2026年度地方財政セミナー」にオンラインで参加しました。
毎年この時期、恒例の勉強会ですが、中身がハードでいつも頭から煙の出る思いです。
まず、東洋大学の沼尾波子教授「人口減少時代、国と地方の財政の新たな役割分担を考える」の講演です。
講演では、まず、国は、全国どこでも等しく提供されるべき標準的な公共サービスに責任を持ち、その財源を全額保障し、地方自治体は、地域の実情に応じた上乗せや独自サービスについて、限定的な財政責任を負うとの基本的な考え方が示された後、急速な人口減少と高齢化による行政サービスの需要構造の変化など、それぞれの財政における役割分担の再設計に向けた議論が必要と問題提起がなされました。
その上で、交付団体と不交付団体の間に生じる財政力格差を一定の範囲内に抑える必要性や地方交付税の再設計や地方間の財政格差の是正が不可欠と述べられました。
義務教育については、教職員給与の財源を全額国費で負担する体制へ転換すべきであり、社会保障においては、現金給付に係る給付費を国が原則全額負担し、現物給付や支援体制の整備は地方の一般財源で担うという役割分担の明確化が重要とのこと。
デジタル化の推進では、現金給付業務の一元化や標準化が必要であり、国主導での効率的な仕組み構築が求められるとし、今こそあるべき役割分担の方向性を再確認しなければならないと講演は締めくくられました。
次に、総務省自治財政局神門純一財政課長の講演「令和8年度地方財政の姿」を聴きました。
まず、一般財源総額の確保や地方財政の健全化、物価高・官公需の価格転嫁への対応など、令和8年度地方財政対策のポイントについての説明から始まり、臨時財政対策債償還基金費(仮称)の創設など、地方財政対策の概要についての詳細が語られました。
続いて、教育・高校無償化や緊急防災・減災事業費及び緊急自然災害防止対策事業費の5年間延長、上下水道をはじめとする老朽化したインフラ対策など、令和8年度予算のポイントが説明され、最後に重点支援地方交付金の拡充にも触れられて、講演は締めくくられました。
次は、地方自治総研の飛田氏から「自治体財政は危機? ― 名張市の行革プランを事例として財政を診る」の講演です。
まず、長いスパンで見た地方財政の状況が語られ、名張市をケーススタディとして、財政悪化の要因や個別事情が分析されました。
行革プランの概要や財政健全化の具体取組の詳細が解説され、財政分析の効果や必要性が語られて講演は締めくくられました。
続いて、地方自治総研の其田氏から「2026年度地方財政対策の分析とまとめ」についての話がありました。
本日に解説のあった地方財政対策の内容を振り返りながら、2025 年度補正予算、2026 年度予算案についての解説がなされました。
責任ある積極財政の内実に触れた上で、各自治体での財政の考え方について意見が述べられて、セミナーは締めくくられました。
本日の講演全てが非常にためになるもので、これから予算議会でもある第一回定例会が始まり、財源や予算について、質疑が続きますので、十分に参考にさせてもらおうと思います。
がっちり6時間、それぞれ難しい講演でしたが、定例会を前に頭を鍛え直す良い機会となりました。
