荒川区児童相談所

2022年04月27日

本日は、文教子ども家庭委員会の視察で荒川区の児童相談所に伺いました。   荒川区は、世田谷区や江戸川区のように23区の中でも先行して区立で児童相談所を設置しました。   新宿区は、本来ならこれらの区と同様に先行して児童相談所を設置する予定でしたが、人材の確保に難航し、延期となってしまった経緯があります。   そこで、無事に先行して設置した荒川区で、これまでの苦労や今後の課題について、お伺いしました。   歓迎の挨拶をいただいた議長からは「児童相談所開設後は、ヤングケアラーや里親について取組を進めていく」とのことでした。   次に挨拶いただいた副区長からは、区の未来のため、子どもの貧困から改善を図ったとの経緯と財源のことや23区の連携、助け合いの重要性が語られました。   一時保護所など、建物全体を見学させてもらった後に、質疑となりました。   建物は、建設費が計16億円かかり、所長や各管理官は都や横浜市で所長を経験された方をそろえ、10名程度の子どもを保護することができます。   人材育成は大変だったようで、都や様々な自治体へ研修派遣した上で、多くの新規職員も入れて、70名の職員体制で運営されているとのこと。   人材の配置では、心理職などは職域が限られるため、ローテーションに苦慮しているようです。   こちらからは、「法改正により審査では裁判所とのやりとりが必要になったこと」や「乳児の保護する判断基準ついて」など、質問が出ていました。   私からは、子どもアドボカシーの落とし込みや弁護士などの配置、外国人への対応など、色々と現場での対応について伺いました。   区立のメリットは、お互い顔を知っていることから地域、学校、各種団体などの連携が強いことにより、きめ細かい対応ができるとのこと。   また、区の各部局との連携で多角的な解決が図れることなどが語られました。   児童相談所設置は、非常に大変ですが、話を聴いているとやはりすぐに取組むべき事業です。   先行した区のこうした話を十分に参考にさせてもらい、新宿区も早期に児童相談所設置にこぎつけるよう、私も尽力していきたいと思います。     午後は、会派の会計業務です。   月内に提出しなければならない報告書などもあり、苦手な書類仕事にバタバタとしています。   ゴールデンウイーク前に、新しい区政レポートも作成しなければならず、ゆっくりもしていられません。  

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