児童相談所開設 延期

2019年09月11日

  昨日、本日の朝と、落合駅頭にて、区政レポートを配布しました。   両日とも、朝からうだるような暑さで、大汗をかきながらの活動となりました。   滝のような汗を見るに見かねたのか、連日飲み物の差し入れをいただきました。   感謝、感謝。     昨日の夜は、連合西北ブロック地協「2019地方自治研修会」の「子どもたちの未来を考える」講演会に出席しました。   講師は、元文部科学事務次官の前川喜平氏(現代教育行政研究会代表)です。   「安倍政権下の教育政策」をテーマにしたお話では、「国家(国権)主義や新自由主義がふんだんに教育に盛り込まれていく様をみているとそら恐ろしくなる」と、生での実体験が語られました。   話を聴いていると、戦前回帰主義的な教育が進み、共生より競争をあおる、現政権の気持ち悪さを感じていた自分の感覚は間違っていなかったことが分かりました。   「政治が介入した歴史教育の危うさにつけ、その為政者が歴史修正主義者だった場合は目も当てられない。ちなみに、今度の文科相と噂される方の部屋には教育勅語が掲げられていた。」と、裏話も交えながら指摘された現状の危うさに、参加者からは「えーっ」と声があがっていました。   また、道徳教育において、監督の「バント」という指示に従わず、自分の判断でヒットを打ち、試合の殊勲者になった星野君が、翌日監督に呼ばれて次からの試合の出場停止を告げられるという「星野君の二塁打」という道徳教材の話を例に挙げ、「権力に従順であれ」「自己犠牲の美徳」などの教えが隠されていると分かりやすく説明がなされました。   「政治教育での、生徒・教師に対して圧力をかけるような文科省の通知は、主権者教育に逆行するものだ。」 「教育の無償化は、全ての児童・生徒が教育を受けられる状況をつくることの方が先だ。」 「高等教育への助成は、生産性や経済性が求められ、本来の学びへの保障、助成となっておらず、経済政策化してしまっている。」 「全国学力テストの実施は、教育ファシズムの始まり。」 と、安倍政権下の教育政策を次々と一刀両断。   聴いていて、気持ちの良いほどでした。   アッという間の2時間に、参加者の皆さんは大満足の様子。   聴きごたえのある、面白い講演会でした。     本日は、10時から文教子ども家庭委員会が開かれました。   まず、調査事件として、幼児教育・保育の無償化への新宿区対応方針について、説明を受け、質疑となりました。   新宿区では、区内全ての保育園・子ども園の3~5歳児クラスの副食費(おかず代)が、区独自の施策で無償になります。(主食は、これまでも無償)   関係する団体からも要望を受けていたので、実現することになり、肩の荷が一つおりた思いです。   幼保無償化については、保育の質や安全性の低下を質問などで取り上げましたが、制度がうまく機能し、子育て支援が一層進むことに期待しています。     次に、新宿区児童相談所の設置についてなど、6件の報告を受け、質疑しました。   新宿区では2021年を目処に、児童相談所の開設を目指していましたが、人材確保がままならず、3年程度の開設延期となりました。   これまで私は、昨年9月の決算委員会などで「人材確保と育成が非常に難題です。」と、開設に向けた力のかけ具合について質してきましたが、不安が的中してしまいました。   「できませんでした。失敗しました。」ということが許されない分野ですので、意地を張って無理をしないとの判断を、勇気ある撤退として受け入れました。   開設を諦めたわけではないので、「更に人材確保は厳しくなっていく。心して事に当たって下さい。」と、課題を改めて指摘し、質問を締めくくりましたが、やはり残念でなりません。   時間をかけるのですから、しっかりした体制が整うよう、区の一層の奮闘を求めていきたいと思います。    

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