本日は、10時から本会議が開かれました。
午前は、昨日に引き続き代表質問が行われました。
午後は一般質問となり、私は13時半に登壇し、「小学1年生のプレクラス制度について」、「教育費用の負担軽減について」、教育委員会に質しました。(全文は以下に掲載)
一般質問後、昨日の委員会で審査した先議議案が採決され、続いて議案説明と委員会付託がなされました。
これで本日の本会議は閉会です。 本会議後に開かれた委員長会も無事に終え、本日の議事は全て終了となりました。
明日からは、それぞれの委員会に付託された議案の審査となります。
「小学1年生のプレクラス制度について」
入学したばかりの新1年生が環境の変化に適応できず、学校になじめなくなる「小1プロブレム」の解消を目指して、各自治体で様々な取り組みが進められており、公立小学校の1年生でのクラス編成において、「プレクラス制度」の導入をするところが増えています。
新宿区の区立小学校では、インターナショナルスクール出身や外国からの転入児童も多く、発達障がいの可能性のある子どもは文部科学省調べでは8.8%に上るなど、様々な特性や背景がある子どもが一緒に学ぶ環境となっています。
同様の状況を踏まえて、港区では本年度から全公立小学校で「プレクラス制度」を採り入れ、入学前に保育園や幼稚園から寄せられた情報や就学前からの連携に加え、実際に学習に取り組む様子、子ども同士や教員との相性などを見た上で、クラス編成することにより運営の安定を図っています。
近年、小学校では35人学級の導入により、教員の採用数が増加する中、経験の浅い若手教員が1年生を受け持つケースも少なくありません。港区では、「プレクラス制度」により、年度途中でクラス編成し直せることにより、若手教員の負担軽減につながっていると報告がありました。
また、同様の取り組みを進めている横浜市では、「仮のクラスとすることで、先生が順番にクラスを回り、学年全員のことを知ることができるメリットがあった」と、「プレクラス制度」の別の効果も報告されています。
「小1プロブレム」への対策として、「プレクラス制度」の導入は、子ども達のストレスのみならず、教員への負担軽減につながるものと考えますが、教育委員会は、こうした制度について、どのようなご所見をお持ちか、お伺いします。
「教育費用の負担軽減について」
物価の高騰に伴い中学生が着る制服も値上がりを続けており、10年前から比べると3~4割高くなっています。国際NGOのセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの行った調査では、「教育にかかる費用の中でも特に制服の負担感が高い」と8割の保護者が答えているとのこと。
そうした制服における負担を抑えるために、各自治体で様々な取り組みがなされています。
これまで不用になった学生服の譲渡会を開くなどして必要な家庭とつないできましたが、「小さなサイズに偏りがち」、「入学前の家庭に届かない」という課題が挙げられていました。
そこで、港区などでは伊藤忠が昨年から始めた「学リレ」の導入に踏み切りました。「学リレ」は、制服や学用品専門のフリーマーケットサイトで、各校ごとにパスワードが設けられ、学校に関係ない人が入るのを防ぐ対策などもとられています。入学前の説明会などでパスワードを知らせることで、先ほど申し上げた入学前の家庭に届かないという課題も解決できたとのこと。また、学生服のみならず、カバンや絵の具セット、楽器類や裁縫セットなどの出品もあるので「ありがたい」と保護者から好評を得ていると聞きました。
そこで、教育委員会に伺います。教育費用における保護者の負担軽減について、こうした取り組みを採用することへのお考えをお聞かせください。
また、そもそも制服が無償化されれば、こうした取り組みは必要ありません。本区も品川区のように制服の無償化に踏み切るべきと考えますが、ご見解を伺います。
また、23年度の文科省「子どもの学習費調査」では、子ども一人あたりの保護者が負担する学校教育費の平均は、公立小学校で8万1753円、公立中学校で15万747円で、それぞれ増加傾向にあり、なかでも学用品や修学旅行の負担が大きいとされています。
そこで、23区でも相次いで、学用品や修学旅行を無償化する区が増えています。これらの無償化について、ご所見をお聞かせください。
